Artwork

Content provided by TOKYO FM. All podcast content including episodes, graphics, and podcast descriptions are uploaded and provided directly by TOKYO FM or their podcast platform partner. If you believe someone is using your copyrighted work without your permission, you can follow the process outlined here https://player.fm/legal.
Player FM - Podcast App
Go offline with the Player FM app!

第459話『精一杯、生きる』-【今年メモリアルなレジェンド篇】弁護士 三淵嘉子-

11:14
 
Share
 

Manage episode 423714043 series 2870054
Content provided by TOKYO FM. All podcast content including episodes, graphics, and podcast descriptions are uploaded and provided directly by TOKYO FM or their podcast platform partner. If you believe someone is using your copyrighted work without your permission, you can follow the process outlined here https://player.fm/legal.
NHK朝の連続テレビ小説の主人公のモデルといわれる、日本初の女性弁護士がいます。
三淵嘉子(みぶち・よしこ)。
今年、生誕110年、没後40年を迎える三淵は、法曹界にまだ女性の登用がなかった時代に、果敢に挑戦を試み、弁護士を皮切りに、女性初の判事、女性初の家庭裁判所長の座につきました。
彼女は、新聞記者やインタビュアーから、「三淵さんが法曹界にうってでるのは、女性の味方になりたいからですか?」と聞かれるのを嫌がりました。
「わたくしは、女性のためとか男性のためとか、そういうことを考えたことはありません。
あえて言うのであれば、か弱きものの力になれたらという思いで、法律家を志したのであります」
その発言のとおり、彼女は後年、家庭裁判所の設置に尽力し、裁判長に就任。
およそ16年間にわたり、のべ5000人以上の少年少女の更生に命を捧げました。
判決を言い渡す際の、三淵の、子どもたちに向けた言葉は、愛情と優しさにあふれ、傍聴人はもとより、裁きを受ける少年少女たちも号泣したと言います。
「あなたたちは、好き好んで、そういう環境に育ったわけではありません。
ですが、負けてはいけません。環境のせいにしてはいけません。
あなたたちが陽の光のほうに歩きさえすれば、必ず、手を差し伸べてくれるひとが現れるのです。
だから、どうか、絶望しないで。
どうか、明日を見捨てないでください」
1933年、昭和8年、弁護士法が改正され、女性にも弁護士の資格が認められるようになりましたが、女性に門戸を開いた大学は、ほとんどありませんでした。
旧帝大では、東北大学と九州大学のみ。
選科生などの扱いを除けば、東京で唯一女性弁護士への扉を開いたのは、明治大学だけでした。
その狭き門にあえて挑んだ三淵には、心に決めたある思いがあったのです。
それは「自分のたった一回の人生を、精一杯、生きる」。
シンプルで力強いその思いは、終生、変わることはありませんでした。
想像を絶する壁に挑んだ、法曹界のレジェンド、三淵嘉子が人生でつかんだ、明日へのyes!とは?
  continue reading

460 episodes

Artwork
iconShare
 
Manage episode 423714043 series 2870054
Content provided by TOKYO FM. All podcast content including episodes, graphics, and podcast descriptions are uploaded and provided directly by TOKYO FM or their podcast platform partner. If you believe someone is using your copyrighted work without your permission, you can follow the process outlined here https://player.fm/legal.
NHK朝の連続テレビ小説の主人公のモデルといわれる、日本初の女性弁護士がいます。
三淵嘉子(みぶち・よしこ)。
今年、生誕110年、没後40年を迎える三淵は、法曹界にまだ女性の登用がなかった時代に、果敢に挑戦を試み、弁護士を皮切りに、女性初の判事、女性初の家庭裁判所長の座につきました。
彼女は、新聞記者やインタビュアーから、「三淵さんが法曹界にうってでるのは、女性の味方になりたいからですか?」と聞かれるのを嫌がりました。
「わたくしは、女性のためとか男性のためとか、そういうことを考えたことはありません。
あえて言うのであれば、か弱きものの力になれたらという思いで、法律家を志したのであります」
その発言のとおり、彼女は後年、家庭裁判所の設置に尽力し、裁判長に就任。
およそ16年間にわたり、のべ5000人以上の少年少女の更生に命を捧げました。
判決を言い渡す際の、三淵の、子どもたちに向けた言葉は、愛情と優しさにあふれ、傍聴人はもとより、裁きを受ける少年少女たちも号泣したと言います。
「あなたたちは、好き好んで、そういう環境に育ったわけではありません。
ですが、負けてはいけません。環境のせいにしてはいけません。
あなたたちが陽の光のほうに歩きさえすれば、必ず、手を差し伸べてくれるひとが現れるのです。
だから、どうか、絶望しないで。
どうか、明日を見捨てないでください」
1933年、昭和8年、弁護士法が改正され、女性にも弁護士の資格が認められるようになりましたが、女性に門戸を開いた大学は、ほとんどありませんでした。
旧帝大では、東北大学と九州大学のみ。
選科生などの扱いを除けば、東京で唯一女性弁護士への扉を開いたのは、明治大学だけでした。
その狭き門にあえて挑んだ三淵には、心に決めたある思いがあったのです。
それは「自分のたった一回の人生を、精一杯、生きる」。
シンプルで力強いその思いは、終生、変わることはありませんでした。
想像を絶する壁に挑んだ、法曹界のレジェンド、三淵嘉子が人生でつかんだ、明日へのyes!とは?
  continue reading

460 episodes

All episodes

×
 
Loading …

Welcome to Player FM!

Player FM is scanning the web for high-quality podcasts for you to enjoy right now. It's the best podcast app and works on Android, iPhone, and the web. Signup to sync subscriptions across devices.

 

Quick Reference Guide